今後は新しい取組みにもどんどん挑戦し、
規模の拡大を目指す
|
錆びに強いFRP配管技術で工場建設を次々に受注
飛躍し続づける新進企業
不況下でも拡大の勢いが止まらない『有限会社 セイワ工業』。配管技法の最新技術を
いち早く取り入れ、
他社との差をつけたのが好調のはじまり。
加えて社長をはじめ若さあふれる従業員のバイタリティが、
顧客の信頼を得て次の仕事につなげるという好循環を生み出しているようだ。
立ち上げたのは約10年前というまだ短いキャリアながら、着実に受注を増やし拡大を続けるのが「セイワ工業」だ。早くから特殊配管分野でも最先端の「FRP」の可能性に注目し、事業展開をしてきた。「FRP」とは繊維強化プラスチックのことで、船やユニットバスに使用されている材質。耐熱性、耐薬品性に優れているうえ、金属と違って錆が発生しない。金属配管だと錆から事故につながるケースがあるが、「FRP」はその懸念を解消してくれるのだ。中を通せる液体も多種多様で、今後、金属配管に代わる存在になるといわれている。同社では、配管工事だけでなく、ボイラー関係、とびや土木作業も行っており、仕事の幅を広げているのだ。「会社設立当初、FRP配管の技術は先駆けすぎてなかなか理解が得られず、細々と仕事をしていました。しかし最近ではお蔭様で、ある大手電機メーカーから新工場建設の依頼を頂戴したんですよ。半導体を洗浄するための超純水の配管を担当しました。デリケートな大仕事でしたが、やり甲斐がありましね。」と語るのは、竹中社長。若さならではのバイタリティと対応の速さ、真摯な対応により周りからの信頼も厚い。会社設立以来の盟友である北川専務は「社長はお風呂にまで携帯電話を持って入るんですよ(笑)。オフの時も電話に出た途端に仕事モードに切り替わるんです。対応の速さは尋常ではありません。一番先に情報を得て、一番先にお客様の元へ駆けつける。それだけ真摯に対応しているということですから、社員も見習わなければなりません」と社長の働きぶりを称す。不況もチャンスにして飛躍につなげたい、と積極的に全国展開を目指している。すでに広島支店を開設しており、着実に成長を遂げている。
(ライター/奈須美子)
|