チームワークで介護サービスに取り組み、介護の質の保障と継続性を大切にしている。
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信頼できるスタッフのもと
普通の自分自身を取り戻す
買い物に行ったり、公園に散歩に行ったり、料理をしたり、
日常的に当たり前のことを自分で行う高齢者の方々と、そのきっかけを作る介護をするスタッフの信頼関係。
少人数にこだわり、きめ細かい介護の提供を行う『デイサービスセンターめぐみ』。
当たり前に生きられる居場所にしたい。理想と現実とのギャップに苦しみながらも利用者との時間を大切にしながら介護をしている『デイサービスセンターめぐみ』。お金を頂いて介護を提供しているプロとして、当たり前に生きること自体、リスクとなるならば、当たり前に生活するための三大介護は、より丁寧に行う必要があると考えている。入浴は、一対一浴、同性介助で、機械浴は行わない。食事は、一人ひとりに合ったテーブルやイスを使って、車椅子の方は当然イスに移って食事を提供。 排泄は、トイレに座って排泄して頂き、基本的におむつやリハパンは使用しない。人として当たり前のことを当たり前に提供している。三大介護を丁寧に行うことで両者は大切な存在になっていく。
『めぐみ』に来る利用者たちは、自然とよく笑うようになっているという。介護の専門性からかけ離れた受け止め方かもしれないが、笑ってもいい、怒ってもいい、何を言ってもいい、何をしてもいい、好きにしていい、ありのまま受け入れるからという価値観のスタッフたちがいることで、老人と若者が「関係」を楽しんでいるかのようにも見え、そこには「認知症ケア」という概念は 存在しないようにも見える。「めぐみ」のケア概念に、「絶対に見捨てない」ことも含まれる。世間から問題老人のレッテルを張られた老人が、問題行動と言われる事で、僕らに「私をみろ」と全身で訴えてくる。僕らは全員で受け入れる。上司部下、職域何も関係なくそこに居るすべての人間で受け入れるようにしている。「生きたい」「死にたくない」、人の弱さや、ときに醜さまで感じることを全身で訴えてくることを許される「めぐみ」という居場所。小さくてもそういう居場所である「めぐみ」を大切にしたい。
(ライター/土屋啓)
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