カラー:ブラック サイズ:500 520 540 560mm
価格:178,500円(税込)
代表取締役社長 深谷えり子氏
祖父が創業した『深谷産業』は、明治時代より自転車関連製品卸業を営む。自社オリジナル自転車『月星号』を発売した祖父は、藍綬褒章を受勲。父の代では、ヨーロッパの自転車パーツを日本に広め、自転車文化の発展に努める。その遺志を受け継ぎ、現社長に就任。『エディ・メルクス社』製品の日本における代理店として、その魅力を伝えている。数多くの国内外ブランドの取扱い、女性モデルにも定評がある。さらに、オリジナルバイクも精力的に展開。完成車だけでなく、部品・パーツ類を豊富に取り揃えることにも力を入れている。また、石川県の内灘町、愛知県の渥美半島で、自転車競技やサイクリングイベントを積極的に運営、協賛。地域を活気づけ、より多くの人に自転車文化を浸透させる上で、大きな役割を果たしている。現在は、2011年に迎える創業100年における、記念モデル自転車の企画。記念史作成に奔走中。
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可能性を追求する深みのあるスポーツ
1スポーツとして、趣味として
至極の装備! 夢の記念モデル「603ランドナーDX」
「日本人が乗りやすいバイク」をめざして作られた「深谷産業」の100周年記念モデルは、
まさにウィットに飛んだアイディアが凝縮されている。使い込むほど馴染むブルックスの皮サドルや
クロモリで構成される車体等、素材選びにも技が光る。価格も衝撃の特価だ。
日本の自転車の歴史を紐解くと、「深谷産業」の100年の歩みと重なる。地道でありながら、常にチャレンジ精神を失わず、高い志のもとで、技術を磨き、文化を育てる。この100年間、「深谷産業」は、単に自転車の普及というだけのことにはとどまらず、諸外国との文化・スポーツを通しての交流という面でも、日本社会に多大な貢献を施してきた。
日本に初めて自転車が伝えられたのは明治維新前後。高級な外国品ばかりで、なかなか一般庶民には手が届かなかった。その後、明治末期の1911年、日本で自転車が急速に普及し始めた時代に、「深谷産業」の前身の「深谷商店」が、当時の自転車産業のメッカ・名古屋で、自転車の製造と販売を始めることとなった。オリジナル自転車「月星号」を発売し、子どもから大人までのサイズをそろえた自転車としてロングセラー商品となり、藍綬褒章も受章した。
以来、「深谷産業」は、自転車と共に発展の軌跡を刻み続けることとなる。現社長の深谷えり子さんの父の代に、ヨーロッパの自転車パーツを日本に広め始めた。スポーツバイクを中心に、外国のブランドも多く取り扱うようになった。1985年上期、スポーツバイクのブランドメーカーとして世界最高の品質を誇る「エディメルクス社」の日本の代理店となり、その魅力を伝えている。
また、『ギザロ』、『ダボス』などの自社のブランド品も販売し、ロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイクなど、日本人にはなじみの薄かったスポーツバイクを躍進的に普及させた。「完成車のみならず、パーツも多く取りそろえることが、自転車文化の更なる発展につながっていくと思いますから、より多くの部品を取り扱っています」と話すえり子さん。最近では、毎年6月に開催される石川県内灘町の「内灘サイクルフェスティバル」に協賛したり、10月には、愛知県渥美半島で「ぐる輪サイクリング」を開催したりと、スポーツバイクの素晴らしさを、更に多くの人たちに伝えている。
「深谷産業」創業100年の今年は、これまで培ってきた技術を結集し、オリジナルツーリング車のDAVOSシリーズの記念モデル『603ランドナーDX100周年記念モデル』を限定発売している。「深谷産業」の歴史と情熱が刻まれた逸品を、ぜひ体感していただきたい。
(ライター/瑞沢美加)
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