読者が選ぶ売れすじ大賞 2011年度版

太陽光をプリズムに通すと、様々な色がスペクトルとして現れる。人間も一人ひとりに色があり、
人とは違う強み弱みの個性がある。弱みを補強し、強みは伸ばし、個性のスペクトルを集める。
きらりと輝く白色光のオーラを発するよう個人や企業に働きかける研修。それが「プリサージュ」だ。

　企業向けの研修やセミナーを主催・実践して好評を博している『プリサージュ』。代表の佐野昭子さんは、国際線の客室乗務員として15年間勤務していた日本航空の教え「一期一会」と、剣道範士八段だった亡き父の教え「礼」をもとに、「ホスピタリティ」の精神と実践を、自らも講師を務めながら体現している。具体的には、相手を慮る精神を守・破・離の段階に沿って多くの人に伝えていく。それには一方通行に押しつけるだけではなく、人それぞれの個性や価値観をふまえて内面的な面も含みアプローチをし、一過性で終わらないよう、受講者全員が幸せになるため一歩先を見すえた研修を目指している。一般的な研修といえば、「守」つまり「基本」だけで終わることが多い。一方、『プリサージュ』では、それぞれの職や立場に合わせた「破」即ち「応用」まで学べるようにし、表面的な「ホスピタリティ」ではなく、その真髄の習得までをも可能にした。そのため、更にその先の「離」即ち一人ひとりの「オリジナル」への架け橋をつくることもできることとなる。「人は誰でも大切にしてもらいたい、認めてもらいたいもの。それは自分自身に対しても同じ。だから、まずは自分で自分を認め、自分を好きでいる事が大切。」と佐野さんは言う。しかし、それを自覚している人は少ないというのが現状。『プリサージュ』では、研修を通してそれを自覚させ、「自分に自信と余裕を持ち、他人も大切にする」という思考へと導いていく。「今後はホスピタリティを研修だけに終わらせずに、ＩＴ等も活用して、人財管理に繋がるシステムをその分野のエキスパートと一緒に構築し、皆様のニーズに応えて行きたい。」という佐野さん。実際に人と向き合うコミュニケーションが人生をハッピーにするという事を伝える為に、ＤＶＤも制作した。研修体験者からの喜びの声が続々と届いている。
（ライター／瑞沢美加）