心のこもった和服リメイク品で
新たなおしゃれ感覚が目覚める
裾のふんわりとしたギャザーと布地の切り替えがおしゃれなワンピース、ちょっとしたお呼ばれにも使えそうな花柄が鮮やかなシャツブラウス、肌触りの良いブラウスなど……。これらはすべて『布創 れん』の沖潤子オーナーにより、着物生地をリメイクしてつくられたもの。『布創 れん』は着物生地・帯を洋服やバッグにリメイクする専門店だ。「着物地を使って、洋服やバックを作るようになって11年。今まで、たくさんの着物や帯と出会ってきました。珍しい織物や染、今では作ることもなくなってしまったと聞くものもあります。着物が本来の使われ方ではなく、洋服やバックに姿を変えることに疑問を持たれる方もまだまだいらっしゃるように思いますが、着物が日常着でなくなった現代にそれをどう活かし、次の世代に渡すために何が必要なのかと考え針を進める毎日です」と語る沖さんは、「絣(かすり)の創意工夫展」で金賞(2008年)、グランプ賞(2009年)を獲得し、着物リメイクの第一人者として名が知られている。九州には博多織、久留米絣、大島紬など全国に名の知れた伝統的な織物が多くある。織り元さんが「こんなに良いものなんですよ、活かしてください。手間をかけて作っています」と自信をもって話す素材を使用し、普段着から一張羅までお客さんの要望にあったかたちで、長く愛用できる一着を制作し、いつものコーディネイトやインテリアにアクセントをプラスしてくれる。沖さんのリメイク製品には、「タンスの底や呉服屋さんの倉庫の片隅で忘れられていた着物や反物が、人の温もりと陽を浴びて輝きを取り戻す瞬間に立ち会えるこの仕事を愛し、楽しんでいます」という熱い気持ちが込められている。
(ライター/奈須美子)
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