5月6日は「コロコロの日」として正式に、記念日認定された。
コロコロの歴史
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今までに売れた本数約3000万本!
生活の必需品『コロコロ』はこうして生まれた!!
今や、お家でコロコロ、オフィスでもコロコロ、気軽にお掃除するときにかかせない粘着テープタイプのクリーナー『コロコロⓇ』。〝国民のお掃除スタイルを変えた〟ともいわれるこの商品。日東電工のグループ会社で、「快適・便利・独創的」なアイデアグッズを数多く発表している「ニトムズ」から1983年に発売された。実はこのロングセラー、誕生までに苦節数年・会社倒産の危機から大逆転の開発秘話が伝説となっている。
■「コロコロ」のアイデアは、「瓢箪から駒」
新規事業開拓のため、これまでの工業用商品ではなく家庭向け商品の開発を目指していた「ニトムズ」。考え出したのは産毛取りシート、卵の殻剥きテープ、ハエたたき状のゴキブリタタキetc……。どれも評判芳しくなく、在庫を抱え倒産の危機に陥ってしまった。そんなとき、在庫を整理している女子社員が粘着テープを丸めてホコリをとっているのをみて、「粘着テープ方式によるゴミ取りは需要があるのでは?」と、『コロコロⓇ』の開発を思いついた。
■商品の心臓部である粘着テープの
改良に改良を重ねる
その後、テープの粘着力が弱くなってしまう、逆に粘着力が強すぎてカーペットを傷めてしまうなど数々の問題点が浮上したが、粘着テープを逆巻きにして連続的に繰り出すこと、テープを全面ではなくすじ状に塗る、さらに、ガムテープの茶色ではなく、とれたゴミがよくわかる白いテープにするという難題をクリア。やっと完成し、発売に至った。今までにない商品だったので、消費者に実際に使ってもらった方が売れると確信し、店頭での実演販売を実施した。これが大当たりし生産が需要に追いつかないほど会社倒産の危機から大逆転の大ヒットとなった商品。
■誰でも分かるネーミング
「コロコロ」はお客様の声から
発売当初のネーミングは「粘着カーペットクリーナー」だったが、お客さんから「あのコロコロ回るやつありますか?」という問い合わせが多かったことから、『コロコロⓇ』と名づけました。
現在では、フローリング用、ペット用、洋服用、携帯用まで幅広く用途が広がり、まだまだ人気は衰えることなく、その市場は伸長し続けているという。
(ライター/奈須美子)
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