宮崎一男議員
もともと役場の職員として勤務していた宮崎氏。決まった仕事をやるのではなく、地域を豊かにするために、具体的に行動していきたいと、議員になることを決意。現在に至る。
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農業を根幹産業とする、自然あふれる
豊かな町の住民の暮らしを守り続ける
「河童のふるさと」をキャッチフレーズとする、自然あふれる色麻町の舵をとるキーパーソンの一人が、宮崎一男議員だ。宮城県といえば、東北地方太平洋沖地震の被害が大きかった地域と思われるが、山間部のため被害は少なく、逆に被災者の方々を受け入れる側として環境を整え、非難してきた人々の世話をしている。
米を中心とする、農業が非常に重要な位置を占める町であるだけに、気になるのが政府の農作物に対する政策だ。貿易自由化を進めて、海外の価格の安い食物が入ってくると、地元農産物が追いやられ、販売量が減り、生産量が減り、減反ということになりかねない。「現在は農家に助成金を送るという対策しかしていないが、それは農業を弱体化することにもつながっています。一部の大企業だけが特をする政策に、農家の人々はすでに政治不信になっています。最近、本気で農業をやる人が少ないのはそれも理由にあるのではないでしょうか。国の政策は、色麻町のような地域には困るものばかり。もちろんTPPには断固反対です。今回の地震のように、いざ、何かあったとき、国内で作る農産物がなければ、最悪の状況になることもなりかねないのです」と語る。そんな宮崎議員の目指す、色麻町の理想像は「健康で収入があってみんながイキイキと生活を送り、縁があって生まれたこの地域を愛し、ここで生まれてよかったと人々が思える町」だ。
都会での生活に疑問符を打つ人が増えてきている。緑が覆い茂り豊かな自然、美味しくて栄養たっぷりの食事、ゆったりリラックスできる温泉……、今こそ田舎での暮らしが見直されるとき。色麻町は注目すべき町のひとつといえるだろう。
(ライター/前川定)
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