「すべては生活に幸福を招くために」という経営理念を掲げ設立された『アドニスライフ』代表の大西敏広氏は、介護をサービス業だといい、介護の事業を通して利用者とスタッフみんなが幸福な生活を送れるようにしたいと語る。
介護の仕事は、仕事として大変やりがいのある仕事だが、世間には「大変な仕事の割には報酬が少なく報われない仕事だ」とのイメージがある。質の高い介護サービスを目指す『アドニスライフ』代表の大西敏広氏は、そうしたイメージを覆す介護事業を行っている。「すべては生活に幸福を招くために」という経営理念を掲げ、利用者はもちろんスタッフすべてが幸福な生活を送れる会社を目指す。
大西代表は、29歳のときに介護業界に入り、介護業の厳しい現実を知る。自身が経験してきた介護の現場は一人ひとりの負担が大きく、報酬も十分とはいえず、利用者へのサービスも万全とはいえなかった。その中で、自分の求める介護のあり方を模索し、介護のSNSサイトを立ち上げる。そこに志を同じくする方たちが集まり、それが『アドニスライフ』立ち上げにつながったのだという。大西代表は「『アドニスライフ』で働いている人は、SNSで知り合った方や、その友人の方々と、みな知り合いなのです。従業員というより仲間であり、私たちは利用者の方の心に寄り添ったサービスとスタッフが安心して働ける理想の職場づくりのために独立を決意したのです」という。
「介護職はサービス業」という大西代表は、「介護スタッフは介護支援だけをしていればいいというものではなく、サービス業のプロとして、利用者が良質なサービスを通じて幸福な生活を送れるようにしてほしいと思います。そのためには、スタッフも満足して働ける職場でなくてはなりません。当事業所では、スタッフみんなが助け合える環境を考えています」
大西代表は事業所を少しずつ増やしていくという。その理想は大きく広がり、介護業界の質の向上に貢献していくだろう。
(ライター/本名広男)