『さつま農場』では 安心・安全を考え、豚が病気にならない徹底した防疫体制をとるSPF養豚の肥育法を取り入れた農場を新設し、安定して健康で美味しい豚肉を届けたいと代表道上裕治氏は語った。
創業当初から近代的設備を進め、地域社会と共存する養豚業を行ってきた『さつま農場』では、2011年6月に「安心・安全・おいしいは病気と闘わない農場づくり」を掲げ、SPF豚を一貫生産する農場を新設した。従来でも衛生面は除菌などを徹底していたが、さらに高度な技術を用いたSPF養豚の飼育法を使うという。SPF養豚は特定の疾病防除を目的に実施するもので、外部から病気を持ち込まないように農場は日本SPF豚協会の定めた基準に従って防疫と飼養管理を行う。
『さつま農場』代表道上裕治氏はこの新しい農場について「病気等、何かがおきてからの対応では遅すぎるのです。さつま農場では豚に病気を発生させないように、日本では初めてSPF農場で3週分まとめて交配し 7グループで管理する「スリーセブン飼育方式」と、「ツーサイト農場(繁殖・肥育)施設」、を9haの敷地内で分離し、常に清潔な豚舎に新しい仔豚が導入されるオールイン・オールアウト方式により、農場内での病気の伝播リスクを最小限に抑えられた豚に、当社自慢の肥育舎リキッド(給餌)施設で鹿児島イモ焼酎の恵みをエサに加えた物をあたえた事により安全でおいしい豚肉を消費者の皆様に召し上がっていただくことが出来るのです。
「この新しい農場は決して大きい規模のものではありません。規模を大きくし頭数をふやせば中には品評会で賞を取れる豚が育つかもしれません。しかし私は1頭が賞に輝くよりも、農場全体として安全、安心、肉質ということで1位をとりたいですね」と、名誉よりも安定しておいしい豚肉を消費者に届けたいと道上代表は語る。
(ライター/本名広男)