環境問題に特化したコンサルティングで
「地球との共生」ということを広げていきたい
環境・資源エネルギーに関する技術支援と提案を行う『イーブレーン』。
様々なビル・施設におけるCO2削減、エネルギー対策、節電対策を行ってきた。
代表の野口義成氏は、地球と人類の共存のために、そのコンサルティングをさらに押し進め広げていきたいという。
東日本大震災による原発事故で節電を余儀なくされたのはまだ記憶にも新しい。現在は原発の復旧、再稼働の見通しが不透明となり、エネルギー問題は深刻な問題で、日本企業にとっては電力不足や料金値上げは死活問題となっている。そんな中、企業に対する節電対策や、省エネルギー対策等の提案を行う『イーブレーン』をご紹介しよう。
代表の野口義成氏は、もともと大手メーカーで半導体の世界に携わり、設計事務所を経て、『イーブレーン』を立ち上げた。当初は、建築設計に関する技術支援と、設計プランの支援を行っていたが、現在は、環境・資源エネルギーに関する技術支援と提案が主な仕事となっているという。そのコンサルタント内容はどのようなものか。野口氏は次のように語る。
「これまで、オフィス・病院・工場など様々な用途のビル・施設におけるCO2削減、エネルギー対策、節電対策を行ってきました。例えば、半導体の生産は、クリーンルームという、特殊な環境下が要求されます。温度、湿度、風速、気圧など全てを緻密にコントロールするには多大な電力とコストが必要とされます。『コストミニマム』が永続的な課題であり、環境を如何に維持し、エネルギーを削減するか、長年追求してきました」
日本の地球温暖化対策はエネルギー問題と連動している。その対策は原発を当てにしていたため、CO2の削減目標は重くのしかかっている。それでも我々は問題解決に向かわなければならない。
「大きなストレスを抱える地球とともに生きていくために。まさに人類は『地球との共生』を考える時期に来ていると思います。自治体や企業等、CO2削減の試みが進んでいますが、私もその削減への提案や運用面をお手伝いさせていただいています。しかし、この環境保全の取り組みは、個人ではあまりに微力。また日本だけでできることではありません。この動きを全世界に広めていきたいと思います」と、野口氏はその志を語った。
(ライター/本名広男) |