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『オカムラ・プロモーション』 岡村寿洋社長
多種多様な仕事を経験し、これからも新しい事業への道を切り開いている。
沼田ボクシングジムの後援会長に就任した際の岡村社長(左)と沼田会長(右)
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培ってきた豊富な人生経験を活かし
介護の新しいビジネスモデルに挑む
岡村寿洋社長は、現会長と共に、介護と建築の事業を手がける「オカムラ・プロモーション」を立ち上げ、2012年2月10日に株式会社として登記に至る。岡村社長は、会社設立以前に、現在行っている事業の土台となる多種多様な仕事を経験している。
岡村社長は、大学を卒業してすぐ大手住宅機器メーカーに入社、営業マンとして働く。3年連続で営業成績を伸ばすが、7年間勤め上げて異業種へ転身する。このとき住宅機器などの家庭内のバリアフリー設備を扱ったことが、現在の介護の仕事に役立っているという。30歳でイタリアンレストランのコック見習いとして働き、その後、プロパンガス業、材木屋での配送・営業、工務店などの職を経験する。このころ日中の仕事と並行して、キャバクラのボーイを始める。こうした経歴で、暮らし、食、建築、接客のことなどを実践として身に付けていく。
現在の事業分野に介護が含まれているのは、岡村社長自身、現在も両親の介護を続けているところから。だから介護する側、される側双方の気持ちがよくわかるという。自分自身介護でやりきれない思いをしたこともあり、介護の面ではメンタル面でのケアの必要性を感じ、建築の面も含め今後、新しい介護サービスに盛り込んでいきたいとのこと。また、若い人を育てていきたいと、将来は介護ヘルパーの育成・教育にも力を入れる予定。そのための新規事業の資金の調達手段として、岡村社長が子どものころ作るのが得意だった竹とんぼを作り、ネットで販売していくという。素材となる竹は、ある大地主の土地に生えている竹をすべて卸してもらえることになっている。これは、岡村社長と会長が地主の自宅にまで赴き事業への情熱を語り、その想いが通じたから。収益の一部は、東日本大震災の被災地に寄付するという。
ビジネスパートナーである現会長との出会いは、まったくの偶然から。5年前に岡村社長が何気なく伊勢佐木町商店街のベンチに座っていると、同席していた会長から話しかけられた。話を聞くと、会長はボクシング経験者でその兄弟子はボクシングをする人間なら知らないものはいない、元WBA・WBC統一世界ジュニアライト級(現スーパーフェザー級)王者、沼田義明氏だというではないか。岡村社長自身も私立鎌倉学園高校在学中にボクシングを始め、1988年のソウル五輪の最終選考会に出場したり、アマチュアの全日本ライトフライ級9位にまでなった人間だ。会長自身存在感あふれる魅力的な人で、運命と感じ話し込んでいるうちに気が合い、やがて毎日会う仲になる。やがて会長を師として一緒に事業を手がけるようになり、今ではお互いを支えあう大切な存在になった。会長とは今でも1日5時間以上、平日は昼から夕方まではずっと一緒にミーティングをしているという。
岡村社長は、師でもあり、事業の盟友でもある会長とともに、新しい事業への道を切り開いていく情熱を燃やしている。
(ライター/本名広男) |
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