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緑茶の1番茶「松緑」(100g) 2,100円
「静岡ヤマサ園」 代表取締役 宮城仁社長
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味が深い元祖『深むし茶』
埼玉の地から拡げてきました
「自社一貫生産による流通コストの削減で、味の良さだけではなく買いやすい価格を実現しています。生産に当たっては、元々肥沃な土地ですが、さらに土作りにこだわり、豊富にオルガニンを含んだ堆肥で、ふかふかの土を作っているのです」と、「静岡ヤマサ園」の宮城仁社長。
「静岡ヤマサ園」のお茶は全て、こだわり元祖『深むし茶』。牧ノ原の台地は標高130メートルの高台で、50年ほど前から『深むし茶』が作られるようになった。『深むし茶』は、茶葉に圧力をかけて、150度の蒸気で蒸したもの。濃いめの味と、コク、綺麗な色のバランスが良く、深い旨みが特長。今では関東で飲まれているお茶の約8割が『深むし茶』になっているのだという。産地でも、初期は牧ノ原だけの生産だったものが、掛川でも始まり、7割が『深むし茶』を生産している。
宮城仁社長は、「埼玉県の販売店は、30年かけて地域で一番を目指そう」と、4キロ毎に1店舗ずつ「島」として店を構え、地域に密着した経営で、こだわりの精神で『深むし茶』を売り続け、景気に左右されずに鮮魚部門も含め、10店舗までに拡大してきた。
「ペットボトルのお茶が隆盛ですが、エコのことを考えれば急須でお茶を入れるのが一番。これからの日本の行方を考えれば、個人から家族への同居へと回帰し、みんなでお茶を飲む団欒が増えてくるのではないでしょうか。もっと茶葉で入れたお茶の良さを広めていくのがこれからの課題です」と宮城仁社長は、抱負を語った。
(ライター/本名広男) |
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