創業以来トップメーカーで有り続け
日本の「華飾文化」を育てる
「みはし」は西洋建築の内外装において、壁や天井面に帯状に取付けられる装飾を施されたモールディングと呼ばれる建材を手がけている。モールディングはそれまで職人が作る手加工のオーダー品だったが、「みはし」では、部材の規格化・統一化を図り、オートメーション化し、『サンメント』というブランドでのシリーズ化に成功した。これによりバラエティに富んだ高品質で低価格のモールディングを安定供給することができるようになった。以来日本では『サンメント』がモールディングの代名詞に。また、マレーシア工場の稼働も始まり、コストの安い製品を日本市場に供給する計画だ。
取り扱う自社製品の数々のことを同社では「華飾材」と呼んでいる。これには建築に装飾を施すだけでなく、モールディングの柔らかなラインを取り入れ、建築空間に華やぎや躍動、時に落ち着きを与える。そんな「華飾文化」と呼べるような商品創りに取り組み、顧客に満足してもらう事を企業理念としているからだ。
「みはし」は、文化財の建て替えや百貨店などの建築に『サンメント』を納品するが、その強みは、納品の速さにある。16時までに発注があった製品はその日のうちに出荷する体制を取っており、そのスピードには関係業者から評価を得ている。もちろん、スピードだけでなく、耐久性やデザイン性にも優れ、長年にわたり愛用する顧客も多く、それが創業40年にわたりトップメーカーで有り続けている理由なのだ。
(ライター/本名広男) |